核廃絶「自分ごとに」 若い世代の参画願う 被団協事務局次長 児玉三智子さん 館山で記念講演

県南総文化ホールで講演する日本被団協事務局次長の児玉さん=館山市
県南総文化ホールで講演する日本被団協事務局次長の児玉さん=館山市

 ノーベル平和賞を2024年に受賞した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の事務局次長、児玉三智子さん(87)=市川市=が館山市の県南総文化ホール大ホールで記念講演を行った。約520人の聴衆を前に、児玉さんは被爆体験と戦後の歩みを語り、核廃絶に向け「自分ごととして、心で受け止めて。被爆者はいずれいなくなる。若い人に引き継いでもらいたい」と訴えた。

(島津太彦)

 昨年の授賞式で、児玉さんは受賞を喜ぶ一方で「被爆者のほとんどが亡くなってしまった」と、共に祝いたかった先人たちの顔が脳裏に浮かんだ。1985年のノミネート以降、有力視 ・・・

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