北朝鮮ハッカー支援で制裁 米、窃取の仮想通貨を洗浄

 【ワシントン共同】米政府は29日、北朝鮮傘下のハッカー集団「ラザルス」が盗み出した巨額の暗号資産(仮想通貨)の資金洗浄を支援したとして、仮想通貨の匿名性を高める「ミキシング」を提供する業者「シンドバッド」を制裁対象に指定し、米国内の資産を凍結したと発表した。

 21日に軍事偵察衛星を打ち上げ、12月1日から本格稼働させるとしている北朝鮮に圧力をかけ、核・ミサイル開発への締め付けを強める狙い。国務省は「開発資金調達で仮想通貨の窃取が不可欠な役割を果たしている」と指摘した。

 ミキシングは、他の仮想通貨に変換した上で他人の仮想通貨と混ぜ、資金経路を見えにくくするプログラム。

 財務省によると、シンドバッドは、ラザルスが昨年3月にオンラインゲーム「アクシー・インフィニティ」のネットワークから盗んだ約6億2千万ドル(約913億円)相当の仮想通貨の一部の資金洗浄に使われた。

 シンドバッドは、米政府が昨年5月にラザルスを支援したとして制裁を科したミキシング業者「ブレンダー」の後継とみられている。


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