2021年12月18日 05:00 | 有料記事

ドライバー(左から1人目)に聞き取りをする捜査員ら=12月2日午後9時45分ごろ、市原市
千葉県八街市で6月に起きた児童5人死傷事故で、改めて危険性が浮き彫りになった飲酒運転。幼い2人の命が奪われた悲惨な事故の後も千葉県内では摘発が相次ぎ、根絶はなお遠い。忘年会シーズン真っただ中、取り締まりに専従する千葉県警のプロジェクトチーム(PT)に記者が同行し、後を絶たない飲酒運転の実態に迫った。(千葉日報社報道部・中瀬健太)
PTは八街市の事故を受け県警が設置した。過去2年の事故や摘発事例から飲酒運転の傾向を分析、各署と連携しながら一日に覆面パトカー4台、捜査員8人以上の態勢で署管内を巡回している。取材中は夕方から午前0時ごろにかけ、飲食店の客の出入りや車の動きに不審な点がないか目を光らせた。
同行した日曜日は佐倉署管内の佐倉市、八街市、酒々井町をすべて回り、八街の事故現場周辺も警戒。金曜日は市川署管内(市川市)に照準を合わせた。だが、飲食店の客らは運転代行などを利用し、両日とも飲酒運転は確認されなかった。
動きがあったのは12月2日の木曜日。市原署管内(市原市)での取り締まり。市域が広く飲食店が多い半面、公共交通機関が比較的少ない。飲酒運転の摘発が多いとされるエリアだ。
◆捜査員、不審運転見逃さず
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