飲酒運転、摘発の多い地域はどこ? プロジェクトチーム、10月に65人摘発 八街児童死傷事故受け千葉県警

八街市の児童死傷事故で飲酒運転根絶の機運が高まる中、県警は飲酒PTによる取り締まりに加え検問も県内全域で行っている
八街市の児童死傷事故で飲酒運転根絶の機運が高まる中、県警は飲酒PTによる取り締まりに加え検問も県内全域で行っている

 千葉県警は、飲酒運転取り締まりのプロジェクトチーム(飲酒PT)が10月中に警告を含め計65人を摘発したことを明らかにした。同チームは6月にあった八街市の児童死傷事故を受けて10月に発足。同月の飲酒運転全摘発者161人(前年同月比43人増)の約4割を占めた。悲惨な事故の後も飲酒運転が相次いでおり、県警は年末まで同PTを継続して取り締まりを強化する。(数字はいずれも速報値)

 県警交通部によると、飲酒PTは過去2年の事故や摘発事例から飲酒運転の傾向を分析。管内各署と連携しながら、覆面パトカーを活用して警戒に当たった。

 10月中の摘発65人のうち逮捕は5人。34人が交通切符の対象で、26人は呼気からアルコールが検出されたものの、基準値未満だったため警告にとどまった。

 摘発の多い地域は市原署(市原市)、木更津署(木更津市、袖ケ浦市)、千葉中央署(千葉市中央区)の管内。担当者は「これらの地域は居酒屋や飲食店が多い。公共交通機関が十分に整備されているが、飲食場所から自宅まで近く、『近いから大丈夫』と思っていることが要因の一つ」と分析した。

 違反者に飲酒先を聞き取ったところ、自宅やコンビニ店の駐車場、ラーメン店や焼き肉店など居酒屋以外の飲食店が目立った。自宅で飲酒後、車で酒を買い足しに行くケースもあり、新型コロナの影響で飲酒先が変化したという。

 コロナ対策で飲食店に出されていた営業時間の短縮や酒類提供の自粛要請の解除で、摘発した時間帯も変化。飲食店に自粛要請が出ていた24日までは「午後8時以前」が約43%に上った。「午後10時台」は同日まで約13%だったが、解除された25日以降は約28%に増加し、再び遅い時間帯の摘発が増えている状況だ。

 県警は飲酒PTのほか、飲酒運転の情報を専用に受け付けるメールBOXもホームページに新設。飲酒運転をしている人物や飲酒先に関する情報が10月末時点で19件寄せられ、摘発につながったケースもあった。

 県警の田中俊恵本部長は記者会見で「八街のような事故が起これば、普通は飲酒運転をしない機運が高まるが、取り締まりで摘発者が出ている」と指摘。「飲酒運転は故意。飲酒運転ゼロを目指して機運を高めていく」と強調した。

 年末にかけて飲酒の機会が増えることから、県警は12月末まで同PT態勢を維持。コロナによって変化した飲酒習慣にも対応しながら、飲酒運転に目を光らせる。


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