「病床拡充は限界…」コロナ対応医師がウェブ座談会 転院の円滑化、ホテル活用訴え 千葉大など県内4病院

新型コロナウイルス感染拡大の中、治療や医療体制の課題について意見を交わす医師ら
新型コロナウイルス感染拡大の中、治療や医療体制の課題について意見を交わす医師ら

 新型コロナウイルス感染拡大の「第5波」に直面する中、千葉大病院(千葉市中央区)など主に中等症以上の患者を受け入れている県内4病院の医師が、病院連携など現場の課題を話し合う座談会をオンラインで開いた。医師らは人員的にコロナ病床の拡充は限界に達していると指摘。転院調整の円滑化やホテル療養の拡充で病床を効率的に運用していく必要性を訴えた。

 参加したのは、同病院と県救急医療センター(同市美浜区)、成田赤十字病院(成田市)、国際医療福祉大学成田病院(同)の医師計6人。第4波までに比べて患者が低年齢化していることや、重症化が早いことなど現状を確認した。

 病床数については「医療の質を保ちつつ、これ以上の拡充は困難。病床利用を効率化すべき」「単に病床数を増やすだけの対応では限界にきている。病院間の連携が必要」と発言。患者の病状によっては迅速な転院が求められるとして「県が転院を調整している間に、急速に悪化する恐れがある。病院同士をネットワーク化して、やり取りしたほうが早い」と説明し、実際に県内の病院が立ち上げ稼働している情報共有ネットワークを紹介。同ネットには25医療機関、約60人の医師が加わっている。

 また、医師らは「第4波までは高齢の入院患者が多く、酸素投与の治療が終わっても自宅や施設に帰れない人が多かった。今は比較的若い世代の患者が多いため、症状が改善すれば自宅やホテルでの療養に切り替えることが可能」との見解を提示。家族がいる自宅は隔離期間中だと戻れないことから、新たな患者の病床を確保するため、ホテルのさらなる活用を要望した。

 ホテル療養の課題として挙がったのが、医療従事者や施設自体に加えて、移動手段の不足。さらに、患者退室後の部屋を清掃する業者も足りないため、新たな患者が入るまでに数日を要しているという。

 この他、投与する薬剤など治療方法についても意見を交わした。


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