<緊急事態宣言>千葉県内の海水浴場、全て閉鎖 県教委は教育活動の過剰萎縮懸念「二度とない経験を」

 新型コロナウイルス「緊急事態宣言」の期間に入った2日、千葉県内では今季開設されていた4市町11カ所の海水浴場が閉鎖され、県内全ての海水浴場で遊泳できなくなった。“房総レジャー”の要として開設海水浴場では多くの利用者を受け入れていたが「密を避ける」などの理由で閉鎖された。一方、県教委は過剰な萎縮による影響が子供たちに及ばないよう強いメッセージを発出。「児童生徒等の体験や発表の機会は二度とない貴重な経験となり、大切な教育の場」と位置付け、教育活動を一律に中止とせず感染防止対策を講じた上で「機会を確保」するよう呼び掛けている。

 県内の海水浴場は、千葉市美浜区の「いなげの浜」と、御宿町の中央、岩和田の計3カ所が7月17日から、鴨川市の前原、内浦などと、館山市の沖ノ島、波左間などの計8カ所が同月22日にそれぞれオープン。多くの海水浴客を受け入れていた。

 東京都に続き、県内も2日から緊急事態宣言の期間に入ることが決まり、海水浴場を開設していた各市町は次々と閉鎖を決定。全ての海水浴場が開設されなかった昨季に続き、今季も2日以降は全域で遊泳できなくなった。

 11カ所の海水浴場では、シーズン中に開設から閉鎖へと対応が変更され、県は「監視体制も縮小されるため、市町村と連携し安全確保に努める」と巡回などに力を入れるとした。

 不要不急の外出自粛など県民生活への制約が強まる一方で、県と県教委は「児童生徒の教育活動の機会確保」を呼び掛けている。

 7月30日の新型コロナ県対策本部会議後、熊谷俊人知事は臨時会見で「児童生徒の活動はしっかりと対策すれば感染リスクは決して大きくない」と指摘。

 夏休み中に行われる宿泊体験学習や部活動の大会などについて「児童生徒にとって一生に一度の思い出となる。過剰に萎縮し、最終的に将来を担う子供たちにしわ寄せがいきすぎないよう強いメッセージを出すべきと判断した」と述べた。

 日常的な感染防止対策を徹底した上で、「宿泊体験学習等の学校行事は実施時期や方法の見直しも含め、十分検討して実施を」などと求めている。


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