海水浴場の開設、一転中止 東京の緊急事態宣言受け「困難」と判断 千葉・南房総市

 千葉県南房総市は12日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今夏の全海水浴場の開設を中止すると発表した。東京都で緊急事態宣言が発令される中、県内外から多くの海水浴客が予想されることから、安全で安心な運営は困難と判断した。

 同市は先月22日、「経済面との両立を考えた」として、市内8カ所の海水浴場開設を表明。ただ、開設に当たり市が策定した感染防止対策ガイドラインでは、海水浴場の閉鎖基準として「東京都や千葉県に緊急事態宣言が発令される場合」と明記しており、今回の発令を受けて中止を決めた。

 同市の海水浴場は県内有数の人気を誇り、海水浴場を開かなかった昨年も約5万6千人が来訪した。市は「ライフセーバーによる警備や海上保安庁との連携などで、事故や危険行為を防ぐ態勢をつくる」としているが、安全が確保できないため遊泳は控えるよう呼び掛けている。

 海水浴場の開設を巡っては各自治体で判断が分かれており、館山市や鴨川市、鋸南町などが開設を決めている。ただ、南房総市の開設中止を受けて再度開設の可否を検討している自治体もあり、今後判断が変わる可能性もある。


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