男、遺棄は無罪主張 病院遺体置き去り初公判 千葉地裁

 千葉市若葉区の病院で昨年9月、埼玉県越谷市、無職、島村智広さん=当時(32)=の遺体を置き去りにした事件で、傷害致死や死体遺棄などの罪に問われた住所不定、元建築業、田中大樹被告(37)の裁判員裁判の初公判が28日、千葉地裁(坂田威一郎裁判長)で開かれた。被告は傷害致死罪などは認めたが、死体遺棄罪については「助けようと思って病院に連れて行った」と無罪を主張した。

 検察側の冒頭陳述などによると、田中被告は渡部俊文被告(43)と共謀し、別の男性に制裁を加えることを計画。昨年9月3日未明、埼玉県八潮市内の駐車場で、男性の車を運転していた島村さんを男性と勘違いして鉄パイプで殴るなど暴行。頭部損傷による吐物誤嚥(ごえん)で島村さんを窒息死させ、病院に遺体を遺棄した。検察側は「島村さんが死んでいるかもと思ったので、田中被告らは心臓マッサージなどを行った」と指摘した。

 弁護側は「島村さんが生きていると思っていたから、田中被告らは病院に連れて行った」と反論した。


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