変異株、千葉県内で拡大 初確認から50日で182人 船橋は調査対象の87%

 従来株と比べ感染力が強いとされる新型コロナウイルスの変異株が県内でも広がりを見せている。独自に変異株の検査を始めた船橋市は21日、今月12日から対象となった感染者計15人のうち13人が陽性(陽性率87%)と発表。柏市も調査を行う方針だ。両市など5市でまん延防止等重点措置が始まったばかりだが、従来株に置き換わる懸念が高まる。

 県によると、県内初の変異株の確認は3月3日。以降、50日で累計感染者182人、死者10人に上る。クラスターはカラオケ設備のある飲食店、病院など3例報告されている。

 熊谷俊人知事は21日、「コロナ対策が長丁場となることも十分考えられる。その見通しをもって対応したい」と述べ、変異株増加に伴う感染再拡大を懸念した。

 船橋市は、変異株の状況を市民に知らせ一層の注意喚起を図ろうと、独自に検査結果の公表を始めた。市保健所によると、変異株かを判別する検査は12日に開始。以降、検査対象となった計15人中、13人が変異株陽性で、21日の判明分は検査した4人すべてが陽性だった。

 新型コロナ感染者のうち、変異株検査の対象となるウイルス量の多い人は、変異株用の追加検査サンプルが確保しやすい上、感染力が強い可能性もあるという。重症者や、急激な症状悪化がうかがえる人も検査対象。変異株の型は検査対象になっていない。

 同じく保健所を持つ柏市も変異株を調査する予定で、準備を進めている。開始日は未定。

 千葉市は変異株の検査を行っているが、神谷俊一市長は「(結果は)県に報告している。個別の市で発表するよりも全体の傾向を把握することが大事。引き続き県が発表して万全の感染症対策を市民に徹底してほしい」と述べた。

 県疾病対策課は「従来株から変異株に切り替わる段階に来ている。変異株の検査の徹底と、県民にも感染予防を呼び掛けていきたい」とした。


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