千葉大病院長、重症化予防に期待 「受けて社会の回復を」と訴え【コロナワクチン承認】

千葉大病院の横手幸太郎院長
千葉大病院の横手幸太郎院長

 厚生労働省の専門部会が米ファイザー製の新型コロナウイルス感染症ワクチンを特例承認してよいとの結論をまとめたことを受け、重症患者が多く入院する千葉大病院(千葉市中央区)の横手幸太郎院長は12日、千葉日報社の電話取材に応じ「日本人にどの程度効果が出るかまだ不明だが、重症化の予防にとても期待している」と歓迎した。

 マスク着用などこれまでの予防策に、ワクチンの登場で積極的な予防策が加わる。横手院長は「現在コロナには根本治療法がなく、対症療法しかない。効果が認められれば患者にとって福音となり、医療現場の負担軽減にもなる」と話した。

 不安視される副反応に関しては「先行する欧米でも命に関わる事例は少ない。必要以上に怖がらず、打つメリットの方が大きい。自分や家族を守り、社会を回復させるために受けてほしい」と訴えた。

 ワクチン接種は医療従事者の精神面にも大きく寄与するという。同病院は院内感染を防ぐため、会食を禁止するなどのルールを設けて細心の注意で治療に携わっている。「ワクチンを打てば、職員の気持ちにゆとりが出てくるだろう」

 また、同病院含め県内の複数の医療機関でクラスター(感染者集団)が発生している現状にも言及。感染していない職員も一時働けなくなり、コロナ以外の診療も停止するため「医療従事者の接種で院内感染の危険性が減れば、診療も回復していく」とした。

 県内の感染状況については「県民の協力もあって減少傾向にあるが、1日当たりの感染者を100人未満にすることが急務。これから暖かくなり、ワクチンも普及すれば、状況を良くできるかもしれない」との見通しを示した。


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