市原鉄柱倒壊 ゴルフ場と住民和解 補償決着、額は公開せず

住民との和解について取材に応じる、ゴルフ練習場の渡辺オーナー(右)と代理人弁護士=27日午後、市原市立五井公民館
住民との和解について取材に応じる、ゴルフ練習場の渡辺オーナー(右)と代理人弁護士=27日午後、市原市立五井公民館

 昨年秋の房総半島台風(台風15号)による強風で、市原市五井のゴルフ練習場「市原ゴルフガーデン」の鉄柱が倒れ周辺住宅などが被害を受けた問題で、建物や車両被害の住民とゴルフ練習場側が27日、和解に合意した。鉄柱倒壊による被害住民の補償問題が決着し、災害ADR(裁判外紛争解決手続き)は終了した。補償額などについては公開しない。

 災害ADRでは「建物被害関係」(21人)、「車両被害関係」(8人)、「ネット被害関係」(7人)に分け、補償額に関する協議を行ってきた。この日は、建物と車両の計29人中25人が五井公民館での協議に出席し、それぞれの補償額に同意。練習場側も応諾し災害ADRのあっせん人弁護士を交えて和解契約書を取り交わした。住民の松山高宏さん(56)は「被災から1年3カ月は長かったが、年内に終了してよかった」と述べた。松山さん宅は半壊で今年9月に修復を終えた。

 欠席した住民4人とも和解の合意を得ているほか、ネット被害の7人とも和解しており、対象者計36人の補償問題は決着した。練習場の渡辺陽子オーナーは千葉日報社の取材に「住民が一番大変だった。和解が成立してよかった」と話した。同席した代理人弁護士は、練習場の土地の一部を売却し補償費用に充てたことも明らかにした。

 昨年9月の房総半島台風で、練習場の鉄柱13本が倒れ、付近の住宅が損壊するなど甚大な被害が出た。その後、練習場側は、県弁護士会紛争解決支援センターによる災害ADRに和解あっせんの手続きを申し立てた。


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