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飲酒運転事故死者 ワースト脱却へ対策強化 千葉県警

成田市内で11日に発生した6人死傷事故で、酒を飲んで運転していたとされる男の車は大破していた=成田署
成田市内で11日に発生した6人死傷事故で、酒を飲んで運転していたとされる男の車は大破していた=成田署
千葉県警
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 交通事故死者数が全国ワーストになった昨年、千葉県内では飲酒運転の事故による死者数も全国最多の13人だった。今年9月末までの死者数は6人と前年同期より減っているが、飲酒運転の摘発件数は増加している。今月11日には成田市で6人が死傷する重大な飲酒運転の事故も発生。県警は一斉検問強化などの緊急対策を31日まで実施し「不名誉な記録」からの脱却を目指している。

 県警交通総務課によると、9月末までに発生した飲酒運転が原因の死傷事故は100件。午後8時以降の夜間に起きることが多く、飲酒後に水を飲んだり、時間を空けたりして運転してしまうケースが多いという。同課の担当者は「時間がたっても体内にアルコールは残る。翌朝でも検知する場合があることを知ってほしい」と訴える。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う県の会食自粛要請が解除された9月以降、飲酒運転は増加傾向にあるという。県警は警戒を強化しており、9月末までの摘発件数は前年同期比84件増の737件だった。

 10月に入っても飲酒運転が絡んだ事故が連日発生している状況を踏まえ、県警は31日まで緊急対策の実施を決めた。飲酒運転による死傷事故が目立つ成田署や隣接する香取署、佐倉署管内を中心に一斉検問やパトロールを強化している。

 県警は地域ぐるみで防止に取り組む「飲酒運転根絶協議会」の設立も進めている。県内39署中35署で設置されており、管内の事業所や酒類を取り扱う団体と連携して飲酒運転の撲滅を目指す。

 協議会を設置した千葉南署では、大多喜ガス千葉事業所(千葉市緑区)の代表者が「飲酒運転をしない、させない、許さない」と宣言。27日には習志野市の富国生命保険千葉支社津田沼営業所も習志野署で同様の根絶宣言を行い、代表者は「飲酒運転で命が一瞬で奪われることはあってはならない」と、従業員一丸で活動することを誓った。

 例年会食の機会が増える12月にかけて飲酒運転は急増する傾向にある。今年は自宅での飲酒後に車で外出し事故を起こすケースも多く、同課の担当者は「飲酒運転する状況をつくらないことが大切。『酔いがさめれば大丈夫』と思わず、冷静な行動をしてほしい」と呼び掛けている。


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