飲酒運転とは認めず 千葉市元職員 懲免取り消し判決 千葉地裁

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 飲酒運転をしたとして千葉市から懲戒免職処分を受けた元市職員の20代男性が、免職は裁量権の逸脱などとして、市を相手取り処分の取り消しを求めた訴訟で、千葉地裁の阪本勝裁判長は31日、処分を違法と認めた上で「停職にとどめるべき」とし、懲戒免職処分の取り消しを命じた。

 判決によると、元職員は高齢施設課(当時)の主事だった2015年4月、職務外の旅行で南房総市白浜町内で同僚職員10人とバーベキューをして飲酒し、別の同僚男性=懲戒免職=に自分の車を提供して助手席に同乗。同僚男性が酒気帯び運転でホテル駐車場に入ったところ、警察官から職務質問を受ける際、同僚男性がコンクリート柱に接触する物損事故を起こした。運転した同僚男性は、道交法違反(酒気帯び運転)容疑で逮捕され、元職員は同法違反教唆容疑について嫌疑不十分で不起訴処分となった。

 同僚男性は同年6月、地裁館山支部で懲役7月、執行猶予3年の有罪判決を受けており、同公判で同僚男性が「運転を代わってくれと言われて(自分が)運転した」などと、元職員が最初に運転していたと証言したことなどから、市は同月、元職員を同僚男性と同じ懲戒免職処分とした。

 判決で阪本裁判長は「元職員が飲酒運転した事実は認められない。同乗者として事故の責任を負うべきであるとしても、運転した同僚男性と同等の悪質性や重大性は認められず、処分は重過ぎる」と判示した。

 元職員は「飲酒運転をしていない。逮捕すらされていないのに免職処分にするのは裁量権の逸脱」などと主張していた。

 判決を受け市は「判決内容を精査した上で対応を考えたい」としている。