台風また猛威 停電断水続く 21人死傷、住宅105戸損壊 【台風19号】

竜巻の被害現場を調べる気象庁機動調査班=13日午後2時45分ごろ、市原市
竜巻の被害現場を調べる気象庁機動調査班=13日午後2時45分ごろ、市原市
屋根の補修作業を行う男性=13日午前10時40分ごろ、館山市布良
屋根の補修作業を行う男性=13日午前10時40分ごろ、館山市布良

 大型の台風19号による暴風雨から一夜明けた13日、県内各地では住宅の倒壊や停電など、被害状況が明らかになってきた。県の同日午後4時時点の集計によると、突風に見舞われた市原市を中心に住宅105戸が損壊し、死傷者は21人に上った。気象庁機動調査班による現地調査の結果、突風の種類は竜巻と推定された。停電も再び発生し、同午後8時時点で5万7900戸(28市町村)。県南部では先月の台風15号で破損した屋根を覆っていたブルーシートを飛ばされた住宅があり、傷が癒えぬ中での追い打ちに県民は悲鳴を上げている。

 県集計では、人的被害は死者1人、重傷1人、軽傷19人。市原市下野では12日午前の竜巻で横転した軽乗用車の50代男性が死亡。南房総市検儀谷では同日午後、70代男性が車から降りた際に風で転倒、頭を打ち重傷を負った。

 住宅被害は市原市で全壊9戸、半壊23戸、一部損壊54戸で、いずれも竜巻が原因とみられる。同市以外では市川市などで一部損壊18戸、千葉市で床下浸水1戸。

 停電は13日午前1時ごろ、46市町村で最大13万8500戸に上った。午後8時時点でも依然残っている。東京電力は復旧と併せて現場の確認も進めており、全面復旧の見通しを「なるべく早く示したい」(担当者)としている。

 停電に伴い、午後2時時点で8市町の1708戸で断水も発生。医療機関や社会福祉施設の一部でも停電・断水が発生したが、非常用電源などで対応できているという。

 銚子地方気象台によると、12日は県内各地で強風が吹き、千葉市で最大瞬間風速40・3メートル、勝浦市で同36・7メートル。館山市で1時間に25・0ミリ、我孫子市で同22・0ミリの降水も観測した。県内では避難指示や勧告がほぼ県全域で発令され、同日夜には計4万6881人が避難所に身を寄せた。

 農作物が倒れたり、停電で生乳の出荷が止まったりと、農水産被害はほぼ県全域で確認されている。九十九里有料道路では吹き上げられ、路面に堆積した砂の除去に2日程度掛かるという。


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