ワクチン接種も増加 千葉県無料抗体検査を拡大 千葉県内風疹患者300人目前

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 今年の千葉県内の風疹累積患者数が増え続け、300人突破が目前となっている。4日までに285人になり、11日には市川保健所へ男性(49)の患者報告があり294人に。年間患者数が711人だった2013年以来の大流行となり、感染拡大を防ごうと県は無料の抗体検査を拡大した。一部の市町ではワクチン接種費用を助成しており、予防接種を受ける人が増加。県外では従業員のワクチン費用の全額補助を始めた企業もある。

◆40~50代男性

 過去3年の県内年間風疹患者数は、15年16人、16年13人、17年は8人にとどまっていた。今年は19人の患者報告があった7月から急増。ワクチン接種を受けていない30代以上の男性が多いことが原因の一つとみられるが、県疾病対策課「よく分からない」とする。

 40~50代男性が県内患者の半数を占める。男性患者の急増を踏まえ県は9月20日から、風疹の無料抗体検査の対象者を拡大。従来は妊娠を希望する女性だけだったが、事実婚を含む妊娠希望者の配偶者や抗体価が低い妊婦の配偶者も対象にした。

 同課によると、対象を拡大してから今月1日までに、男性99人が検査を受けた。船橋市と柏市は14年度から独自に配偶者を対象にしており、千葉市も先月から同様に対象を広げた。

◆20市町で助成

 県内20市町では、妊娠希望者や妊婦の夫らを対象にワクチン接種費用の一部を助成する制度を設けている。

 柏市は風疹ワクチン、麻疹との混合(MR)ワクチンの接種でいずれも3千円を上限に助成。成田市や館山市はMRで5千円、風疹単独で3千円のワクチン接種助成をし、浦安市は自己負担4400円でMRワクチン接種が受けられる。千葉市は今月24日から助成制度を始める。

 成田市では、昨年は多くても月20件程度の助成申請だったが、今年は9月に157件、10月は163件に。担当者は「ニュースなどで関心が高まっている」と話し、今後も多くの申請を見込む。浦安市も「申請者は昨年の倍以上」とし、館山市は「これからも申請者が増える可能性がある」としている。

◆企業も対策

 流行する風疹が広がる場所の一つは職場と考えられ、独自に対策に乗り出す企業も出てきた。

 ロート製薬(大阪市)は10月から全従業員約1700人に対して、ワクチン費用の全額補助を始めた。感染者の発生は特に首都圏で目立つことから、東京支社では集団接種も行った。

 今年、感染者が多いのは30~50代の男性で、同社にもこの世代の男性社員が多く在籍している。また、妊娠中や妊娠を望んでいる女性もいる。仕事で多忙を理由に医療機関での接種を受けていない人が多いと考え、接種の機会を設けた。

 接種歴がなかったため利用した社員の山田弘利さん(44)は「感染の中心となっている世代と知り、人ごとではないと感じた。職場の女性に迷惑を掛けないようにしたかった。ただ、わざわざ休みを取るのはハードルが高かったので、ありがたい」と話している。