大石被告に懲役7年求刑 地検「危険性の高い犯行」 元交際相手両親宅放火

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 千葉市内の民家で1月、外壁などが焼けた火災で、交際していた女性の両親宅に放火したとして現住建造物等放火罪に問われた同市花見川区、無職、大石絵梨紗被告(24)の裁判員裁判の論告求刑公判が11日、千葉地裁(市川太志裁判長)で開かれ、検察側は「危険性が極めて高い」などとして懲役7年を求刑。弁護側は執行猶予付き判決を求め結審した。判決は15日。

 論告で検察側は「ガソリンやガスボンベなどを事前に購入し、燃えやすいように着火剤や約29リットルものガソリンをまくなど用意した燃料を実際に使った。近隣住民の通報がなければさらに大きな火災になっており、危険性が極めて高い犯行」と指摘。「女性と別れたことに悲観し自殺を考え、自暴自棄になっていたとしているが、自分の思い通りにならないことに対する憤まんや女性の両親への逆恨みからの犯行で動機は自己中心的で身勝手」と述べた。

 弁護側は「女性も(被告人が)性同一性障害であることを含めて結婚を承諾した。かけがえのない人に突然会うことも連絡することもままならなくなった」と主張。「自殺を決意し、犯行当時の精神状態も冷静な判断ができず精神的に追い詰められていた。今後女性にも一切接触しないと誓約している」とし「一度だけ社会の中でやり直すきっかけを与えてほしい」と訴えた。

 最終意見陳述で大石被告は「この事件のことを毎日考え一生忘れない。できる限りのことで償っていきたい」などと述べた。