鷹匠の巡回、試験導入 バードストライク対策で 成田空港

航空機に衝突する小鳥を追い払うために試験導入された鷹匠による巡回。タカは専用のひもを付けて取り扱う=11日夕、成田空港B滑走路脇
航空機に衝突する小鳥を追い払うために試験導入された鷹匠による巡回。タカは専用のひもを付けて取り扱う=11日夕、成田空港B滑走路脇

 離着陸の航空機に小鳥が衝突する「バードストライク」を減らそうと、成田国際空港会社(NAA)は11日、タカを扱う専門家の鷹匠(たかじょう)がタカと共に成田の滑走路周辺を巡回して小鳥を追い払う初の試みを始めた。17日まで、バードストライクが多発する朝夕に2時間ずつ試験的に行い、効果を確かめる。

 NAAによると、昨年1年間に成田空港で報告されたバードストライクの痕跡は113件に上り、過去最多に。今年も7月までに58件と同様のペースで、機体の損傷程度の確認作業や死がいを回収するための滑走路閉鎖が相次いでいる。

 衝突するのはツバメやスズメ、ヒバリで、巣立つ時期と重なるのか7、8月にかけ、周囲に緑が多いB滑走路で多発。猟銃の空砲などで追い払っているが、いたちごっこの面もあり、小鳥が恐れるとされる大型のタカを同滑走路周辺に投入してみることになった。

 鷹匠歴約10年という町田英文さん(46)=旭市=らが連日2羽のタカに専用のひもを付け、小鳥の群れに見えるように飛ばしたり、肩に乗せた状態で、草が茂る滑走路北端や森のようになった防音堤を巡回する。

 NAAの担当者は「生き物同士なので未知な面があり、小鳥側に慣れが生じる可能性もあるが、まずは実際にやってみることで検証、分析したい」と話した。


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