飛躍願って餅つき いすみ鉄道国吉駅で3年ぶり 来場者に出来たて雑煮や汁粉振る舞う

国吉駅のホームで餅をつく来場者=2日、いすみ市
国吉駅のホームで餅をつく来場者=2日、いすみ市
出来立ての餅を振る舞う団員=2日、いすみ市
出来立ての餅を振る舞う団員=2日、いすみ市

 いすみ市のいすみ鉄道国吉駅で2日、3年ぶりに正月恒例の餅つきイベントが開かれた。いすみ鉄道応援団のメンバーは、出来たての餅を雑煮や汁粉などに調理して来場者に無料で振る舞い、新型コロナウイルスの退散と飛躍の年になることを願った。

 餅つきは、応援団が2010年から始めた行事。市民からもち米60キロの寄付を受けた。新型コロナの感染拡大を受けて、20、21年は中止していた。

 同日は早朝から団員がマスクや手袋など感染防止対策を万全に取りながら準備。午前9時ごろから餅つきをはじめた。太田洋市長や同鉄道の古竹孝一社長も駆け付け、威勢の良い掛け声に合わせて、団員や来場者らがきねを振り下ろしていった。できたての餅は雑煮と汁粉、辛み、きな粉に味付けして来場者に提供。普段は無人の国吉駅は多くの来場者でにぎわった。

 応援団は、同鉄道が経営危機だった09年に結成したボランティア団体。餅つきは一番長く続けているイベントで、掛須保之団長(59)は「新型コロナに負けず、日本一にぎやかな無人駅になるように、いすみ鉄道と一緒に頑張ります」と話した。


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