事故車から救出、蘇生措置 居合わせた4人行動 船橋署が感謝状

居合わせた面識のない4人で協力して人命を救助し、山崎署長から感謝状を受け取った及川さん=船橋署
居合わせた面識のない4人で協力して人命を救助し、山崎署長から感謝状を受け取った及川さん=船橋署

 船橋市内の県道で道路脇に衝突した車の中から意識のない運転者を助け出して命を救い、事故拡大も防いだとして、20代~50代の男女計4人に、船橋署(山崎賢二署長)が感謝状を贈った。4人は偶然現場に居合わせ、互いに面識はなかったが、救助、心肺蘇生・AED(自動体外式除細動器)による応急処置、119番通報をとっさに役割分担。呼吸と脈がない状態だった運転者は救急搬送後に意識を取り戻したという。

 同署によると、事故は5月22日午後6時半ごろ、同市西船6の県道交差点付近で発生。県内の60代男性が1人で運転していたワゴン車が信号を越えて道路左側のガードパイプに突っ込んだ。意識を失って足がアクセルに触れ続けていたとみられ、タイヤが激しく空転。摩擦で煙も立ちこめた。

 駆け寄った4人のうちの1人、看護師の及川郁弥さん(27)=千葉市中央区=は対向車線の車で信号待ち中。衝突したワゴン車の運転席の男性が動かない様子が見えたため、自分の車を安全な位置に止め、車外へと救出。119番通報し、救急車が到着するまで心肺蘇生を施し続けた。

 一緒に救出に当たったのは保育園長の広部信隆さん(56)=船橋市=。専門学校生の天野愛梨さん(21)=市川市=と看護師の沼田ゆき江さん(42)=船橋市=は、隣のコンビニ店に設置されたAEDを操作した。この3人も偶然近くにおり、とっさに行動した。

 感謝状は4人の勤務などの都合に合わせて贈呈。7月9日に受け取り、署長のねぎらいを受けた及川さんは「救命措置が1分遅れるごとに(男性の)その後の生活に影響が出る。急いで対応しなければと思った。意識が戻ったと聞いてほっとした」と振り返った。


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