停電時EV活用で協定 千葉市と日産 【台風豪雨1年】

協定書を手に並ぶ熊谷市長(中央)ら5者=8日、千葉市役所
協定書を手に並ぶ熊谷市長(中央)ら5者=8日、千葉市役所

 千葉市は8日、昨年9月の房総半島台風(15号)に伴う長期大規模停電の教訓を踏まえ、日産自動車と同社系列の販売会社計4社と電気自動車(EV)の貸与に関する災害時連携協定を締結した。同市は三菱自動車工業ともEV提供についての協定を結んでいる。

 今回協定を結んだのは日産自動車のほか、千葉日産自動車と日産プリンス千葉販売、日産サティオ千葉。停電が発生した場合、市の要請を受けて日産がEVと充電器を無償で貸与。市は避難所や福祉施設の非常用電源に活用する。

 車両は一般家庭の約5日分の電力を供給することができる「日産リーフ」を想定。スマートフォンの充電や炊飯器、ドライヤーなど電化製品の電源に使える。

 同市は房総半島台風で最大9万4600軒が停電し、完全復旧まで20日かかった。市危機管理課によると、企業からEV約10台を借り福祉施設や医療機関に派遣した。

 市役所の締結式で、熊谷俊人市長は「昨年の台風ではEVで地域を支えることができ、改めて重要性を認識した。停電時、必要な地域に動く電源としてEVを届けたい」と述べた。日産自動車の神田昌明理事は「万全を期して支援する」と約束した。


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