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【房総半島台風1年】森田知事、県東・長生地域視察 倒木や治水…課題山積 茂原市長「早期対策を」

市幹部の案内で倒木現場の伐採事業を視察する森田知事(手前)ら=7日、山武市椎崎
市幹部の案内で倒木現場の伐採事業を視察する森田知事(手前)ら=7日、山武市椎崎
長生地域の3首長(右の3人)と意見交換する森田知事(左)=7日、茂原市
長生地域の3首長(右の3人)と意見交換する森田知事(左)=7日、茂原市

 昨秋の房総半島台風(台風15号)の上陸から、9日で1年が経過する。昨年は15号に続き記録的豪雨なども発生し、千葉県内では甚大な被害が出た。7日には森田健作知事が県東部の3市(佐倉、八街、山武)を視察し、復旧・復興状況を確認した。森田知事は豪雨で浸水が起きた長生地域も訪問。意見交換した茂原と長柄、長南の3市町の首長からは計6人の犠牲者が出たことを踏まえ、一宮川の早急な治水対策を求める声が上がった。

 台風15号で倒木被害が多発した山武市では、倒れた幹や電柱で寸断されていた椎崎地区を視察。県などの補助で災害に強い人工林整備事業の一環として、高木を伐採する作業が始まっており、森田知事は市幹部らの案内で進捗(しんちょく)状況を確認した。

 同市は林業が盛んだった名残で総面積の3分の1が森林。同地区一帯は倒木による電線の破損などで、住民は長期間の停電に苦しんだ。松下浩明市長はコロナの影響で森林計画会議などが思うように進んでいないことなど対策の遅れを認め「森づくりでは県も厳しい財政状況の中で予算を付けてくれている。これからも手を取り合い住民の安全を確保したい」と話した。

 昨年10月25日の記録的豪雨では、県内各地で浸水被害が発生した。長生地域を流れる一宮川と支流も氾濫し、茂原市と長柄町、長南町では住宅約4千棟が浸水し、車で移動中だった人ら計6人が亡くなった。

 森田知事は茂原市で同市の田中豊彦市長と長柄町の清田勝利町長、長南町の平野貞夫町長と意見交換。田中市長は「2013年も水害に遭い、県や国に対策を要望したが、実を結ばずに昨年の洪水になった」と指摘。「住民からは悲痛な叫びが寄せられている」として、堤防のかさ上げ工事の早期実施を求めた。

 視察を終えた森田知事は水害対策について「地盤の問題などもあり工事に時間がかかることもある」とした上で「住民の安全安心が大事なので、しっかりと進めていきたい」と説明した。


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