2020年7月15日 19:31 | 無料公開

一般公開に先立ちお披露目されたチーター=15日、千葉市若葉区の市動物園

新しい環境にすっかり慣れ、くつろいだ姿を見せるチーター

来園客への公開を前にお披露目されたブチハイエナ
千葉市動物公園(同市若葉区)に仲間入りしたチーターとブチハイエナが15日、一般公開に先駆けて報道関係者に公開された。チーターとブチハイエナの展示はいずれも県内で初めて。チーターは毛づくろいをしたり、展示場内を歩き回ったりと元気な姿を見せた。一般公開は21日から。
同公園はチェコの動物園から雄3頭、フランスとノルウェーから雌各2頭のチーター計7頭の寄贈を受けた。新型コロナウイルスの関係で到着が約2カ月遅れたが、6月中旬には全7頭がそろい、同公園内で検疫や環境に慣らす作業を行っていた。
この日登場したのは、いずれも2歳の雄3頭。展示場に設けられた小高い丘の上で仲良くじゃれ合うなど、猛獣らしからぬ愛らしいしぐさを見せた。
飼育担当者の中村彰宏さんによると、チーターは繊細な性格で病弱。餌も大きいままだとのどに詰まらせるため、細かくして与えているという。中村さんは「7頭とも新しい環境に慣れ元気。餌もたくさん食べている」と説明した。
ブチハイエナも新型コロナの影響を受けたが、1頭の公開が可能に。飼育担当者の佐藤安優美さんは「人見知りだけど、慣れると人なつっこい」と魅力を話した。
鏑木一誠園長は「チーターは欧州から来たので上品な雰囲気がある。しなやかに動き回る姿を楽しんでほしい。ハイエナは悪者のイメージがあるが、実際に見てみると愛嬌(あいきょう)がある。ぜひ見に来てほしい」と呼び掛けた。
一般公開は21日から始まり、秋にはチーターが140メートルの周回コースを全力で走る「チーターラン」が見られる見込み。