2019年11月13日 05:00 | 無料公開

列車内から風景を撮影する参加者=大多喜町

撮影マナーを学びながらカメラを構える参加者
いすみ鉄道(大多喜町)で、女性を対象にしたデジタル一眼レフカメラの撮影講座が開かれた。プロカメラマンから操作方法と撮影マナーを教わると、列車の運転席に座って線路に近い場所にいる“撮り鉄”の危険度を体感。駅や車両内で実際に撮影し安全を確保しながら被写体を捉える重要性を学んだ。
講座は、女性目線で同鉄道や沿線の自然豊かな景色を写真で切り取ってもらい、インターネットで発信してもらおうと初めて企画。撮影マナーの向上も目的にする。県内外から19人が集まった。
カメラは講座に協力するニコンが用意した。プロカメラマンが講師になり、スイッチの入れ方から撮影モード、ピントの合わせ方などを丁寧に解説。撮影ルール違反の線路内や私有地への立ち入り、フラッシュ撮影などの事例を示した。
大多喜駅の検修庫では、止まっている車両の運転席に座り、沿線でファインダーをのぞくカメラマンをどれだけ危険に感じるかを学習。運転士から「転倒して線路に入ってしまう距離にいては絶対に駄目。危ない」と説明を受けると、参加者は大きくうなずいていた。
上総中野駅までの車内撮影もあり、参加者は窓外に広がるのどかな里山風景に焦点を合わせた。同駅では昭和レトロ車両などを被写体に撮影マナーの指導を受けながらシャッターを切っていた。
都内から駆け付けた堀野美夏さんは「楽しくカメラの使い方を学べた。自宅近くを走る電車を撮影してみたい」と満足そうに話した。
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