レトロな活気、駅前に ボンネットバス、大正の客車運行 いすみで鉄道祭

人気だったボンネットバスの体験乗車。会場をちんどん屋が練り歩き盛り上げた=28日、いすみ市
人気だったボンネットバスの体験乗車。会場をちんどん屋が練り歩き盛り上げた=28日、いすみ市

 いすみ市のいすみ鉄道国吉駅で28日、「春の鉄道祭」が開かれた。大正時代の「人車軌道」の復元客車が走り、ボンネットバスが発着。ちんどん屋が会場を練り歩き、レトロな雰囲気を演出してイベントを盛り上げた。

 「人車軌道」は大正年間に大原-大多喜間約15キロを結んでいた鉄道で、スタッフが手押しして当時の姿を再現。ボンネットバスは里山が広がる地域を走り、昭和時代の懐かしさを演出した。バスの降車押しボタンのブースでは、来場者がボタンを押してメーカーごとに違う音色を聞き比べした。

 線路点検用の「軌道自転車」の体験では、青空の下で親子らがペダルをこいで爽快な気分を味わっていた。

 長生村から家族と一緒に来ていた灘葉月ちゃん(3)は「いろんな物に乗れて楽しい」と笑顔で話した。

 イベントはにぎわい創出を目的にいすみ鉄道応援団(掛須保之団長)が主催した。


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