“ゆずがうら”じゃない! 知名度上げ定住促進へ 女性向けにポスター、魅力語る特設サイト 袖ケ浦 【地方発ワイド】

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イラストレーターの小池アミイゴさんと若手職員が作製したポスター=袖ケ浦市
イラストレーターの小池アミイゴさんと若手職員が作製したポスター=袖ケ浦市
袖ケ浦の魅力を伝えるサイト「そでがうらアンバサダー」
袖ケ浦の魅力を伝えるサイト「そでがうらアンバサダー」

 「袖ケ浦ってどこ?」。知名度不足の袖ケ浦を都心の住民に知ってもらおうと、市はシティープロモーションに力を入れている。東京湾アクアラインの対岸で認知度を上げ、交流・定住人口を増やそうと、20~30代の女性をターゲットにしたポスターを作製した。掲示場所の品川駅でイベントを主催したり、特設サイトを開設したりと、存在感アップに取り組んでいる。

(かずさ支局・武内博志)

◆認知度は2割どまり

 「袖(そで)の字が柚(ゆず)に似ているため『ゆずがうら』と読まれることもある」「木更津なら何となく分かってもらえるが…」。袖ケ浦市の職員が嘆く。

 人気テレビドラマ「木更津キャッツアイ」などで一躍、有名になった木更津市とは裏腹に、隣の袖ケ浦市は知名度の低さに悩んできた。車のナンバーに袖ケ浦はあるが、誤読されることもある始末だ。

 市が東京都大田区と川崎市の住民を対象に実施した2015年度のアンケートでは、袖ケ浦を知っていると回答した人は、「ある程度」を含めて23・4%。17年度は21・6%に低迷し、県内在住者でも45・3%と半数に届かない。

 東京都世田谷区に住む男性(38)は袖ケ浦について、「千葉ということ以外は皆目…。道路標識で見るぐらい」と指摘。市内のテーマパーク・東京ドイツ村は知っていたが、「袖ケ浦にあるんだ」と驚いていた。

◆“強い発言力”に狙い

 こうした状況を打破しようと、袖ケ浦市はこれまで、PR動画やパンフレットを作るなどシティープロモーションに注力してきた。今回は、定住促進を見据え、住宅を購入する際に“強い発言力”のある20~30代女性をターゲットにしたポスターを3種類、計690枚作った。若手職員が内容を検討し、イラストは、イラストレーターの小池アミイゴさんに依頼した。

 アクアラインの高速バスで品川駅から最短44分で袖ケ浦に到着する近さを前面に出し、東京での女子会後に帰宅する「おやすみ東京 ただいま袖ケ浦」などのキャッチコピーを掲げる。

 9月上旬に高速バスが発着する東京駅や川崎駅など8駅に掲示したほか、品川駅ではデジタルサイネージで放映。市はこれに合わせ、同月6日に品川駅でPRイベントを開催した。

◆プロスタッフが取材

 袖ケ浦で活躍する市民らに市の魅力を語ってもらう特設サイト「そでがうらアンバサダー」も開設。市内に移住した保育士や東京ドイツ村の職員などをプロの記者とカメラマンが取材し、今年度中に20人を紹介する。ポスターからサイトに誘導し、市の情報を分かりやすく伝える狙いだ。

 予算はポスターが掲示代を含め440万円、特設サイトが260万円。

 知名度アップへてこ入れを図る同市秘書広報課は「まずは袖ケ浦を知って来てもらい、好きになって最終的には住んでくれたら」と展望している。