一体感あるメロディーを ピアニスト・角野未来さん(18) 【夢の出会いコンサートvol.2】

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 音楽家一家に生まれ、赤ん坊のころからピアノに触れ始めた。母の指導で3歳から練習を始め、憧れの兄を目標に数々のコンクールで受賞。小学4年生だった2008年のちば音コンでは最優秀賞を獲得した。現在は東京芸術大学器楽科1年生としてピアノを専攻し、同じ夢を持つ仲間と切磋琢磨(せっさたくま)している。

 今回演奏するのは、シューマンが妻クララに向けて書いた愛の曲とされる「ピアノ協奏曲イ短調作品54第1楽章」。シューマンの人柄や曲にまつわるエピソードを知るにつれ、音楽の奥深さに感動したという。「一度弾きたかった。新しい挑戦になりそう」と気を引き締める。

 オーケストラとの協演は、ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉以来2回目。前回は年上のプロ、今回は同年代との協演とあって、今から心を躍らせる。「自分のピアノにいろんな楽器が応えてくれるのがうれしい。掛け合いを大切にし、一体感あるメロディーを届けたい」

 小学生までは毎年コンクールに出場するのが当たり前だった。順風満帆にもみられたが、自信を失ってピアノをやめ、勉強に集中した時期もあった。転機は高校進学直前の夏。「やっぱりピアノを弾きたい」との思いが強くなり、同大学音楽学部付属音楽高校を受験し、狭き門を突破した。

 「一から音楽を頑張ろうと決意するきっかけになった」という高校入学以降は、心機一転。弾く曲のイメージを頭の中に巡らせ、自分の音を耳で追いながら、ひたすら良い響きを追求してきた。

 思い描く夢は「偉大なピアニストになるより、自分が納得いく音楽を演奏できるようになりたい」。17日の本番に向け、練習に力が入る。八千代市出身。