書籍『流山がすごい』地元で驚異的売れ行き 1店舗で1000冊超、1カ月で2回増刷 大西康之さんのノンフィクション 「陸の孤島」成長の物語

紀伊國屋書店流山おおたかの森店は「流山がすごい」の販売キャンペーンを大々的に展開し、千冊超を売り上げた(同店ツイッターより)
紀伊國屋書店流山おおたかの森店は「流山がすごい」の販売キャンペーンを大々的に展開し、千冊超を売り上げた(同店ツイッターより)
つくばエクスプレス「流山おおたかの森駅」南口周辺=2022年8月、流山市
つくばエクスプレス「流山おおたかの森駅」南口周辺=2022年8月、流山市

 6年連続で人口増加率日本一を記録し、「千葉のニコタマ(二子玉川)」とも称されるようになった千葉県流山市の謎を解き明かす同市在住ジャーナリスト、大西康之さんの著書「流山がすごい」が地元を中心に驚異的な売れ行きを見せている。昨年12月の発売開始から1カ月で2回の増刷を決定。地元書店は大々的にキャンペーンを展開し、1店舗で千冊超を売り上げた。担当編集者は「一地方がテーマの書籍としては、これだけ売れるのは珍しい」と話す。

 大西さんは元日経新聞記者で流山市在住30年の経済ジャーナリスト。これまでリクルート創業者の江副浩正さんら数々の経済人や有名企業にスポットを当てた著作を送り出してきたが、今回は経済ジャーナリストの視点から自治体に切り込んだ異色ノンフィクションとなった。

 著作では、「陸の孤島」だった流山がどのように「ハイソな町」 ・・・

【残り 657文字】



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