「選ばれる街」存在感示す流山市 人口増加率、6年連続全国1位 坪単価5年で1・5倍 高齢化や閉店続く地域も

家族連れなどで常時にぎわうつくばエクスプレス「流山おおたかの森駅」南口周辺=19日正午ごろ、流山市
家族連れなどで常時にぎわうつくばエクスプレス「流山おおたかの森駅」南口周辺=19日正午ごろ、流山市
江戸時代の蔵などが立ち並ぶ流山本町の街並み。市の古い歴史を今に伝えている=18日午後1時ごろ、流山市
江戸時代の蔵などが立ち並ぶ流山本町の街並み。市の古い歴史を今に伝えている=18日午後1時ごろ、流山市

 総務省が発表した人口動態調査で、流山市の人口増加率は2・1%増(4203人増)となり、全国の市で6年連続トップとなった。新型コロナウイルスの影響で千葉県を含む東京圏4都県すべてで人口が減少した一方、同市は2005年のつくばエクスプレス(TX)開業効果を維持、区画整理による市街地開発や積極的な子育て政策などで「選ばれる街」として存在感を示し続けている。(柏・松戸支局 鈴木直志)

 舟運などで栄えた歴史を持つ同市に大きな転機が訪れたのは、同年8月のTX開業。市内には「流山おおたかの森」など3駅ができ、周辺6・27平方キロメートルの土地区画整理事業が進んだ。巨大ショッピングセンターや高級マンションが林立するのに合わせ、TX開業2年前に就任した井崎義治市長は『母になるなら、流山市。』などの広告看板を都内主要駅に次々掲示する一方、思い切った新住民誘致政策を打ち出した。

 民間出身者も活躍する市マーケティング課では「ターゲットは30~40代前半の子育て共働き世代」と明言。認可保育施設数は100施設で12年前の6倍増 ・・・

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