2020年10月30日 19:44 | 無料公開

幕張新駅の駅舎外観イメージ図(南側から)(C)JR東日本千葉支社

改札内コンコース(上)のイメージ図(C)JR東日本千葉支社

上り(東京方面)ホームのイメージ図(C)JR東日本千葉支社
JR京葉線の海浜幕張-新習志野駅間に設置される「幕張新駅」(千葉市美浜区)で、幕張新都心拡大地区新駅設置協議会(代表・熊谷俊人千葉市長)とJR東日本千葉支社は30日、開業予定時期を2023年春と発表した。併せて駅舎の外観やホームなどのイメージ画像も公開。「ゆったりとした時間が流れる新しい駅」が駅舎のコンセプトという。
同支社によると、駅舎など土木系の詳細設計が完了したことで、工事完了の時期の見通しが立った。鉄骨造り1階建ての駅舎は明るく開放的なつくりで、幅広い世代が集まる公園をイメージ。多機能トイレとエレベーター1基を設置する。駅名は公募せず、同協議会の意向を参考にしJR東が決める。
JR東は5月下旬に駅予定地の仮囲いなどの準備工事を始め、7月下旬から駅舎などの本格工事に着手した。新駅は線路配置の関係から上り線のホームを高架とし、下り線のホームを地上に設置する。同支社の担当者は「特に遅れもなく工事を進められている。23年春の開業に向けて取り組んでいく」と話した。
また、市は改札口ができる駅南側に路線バスやタクシーが乗り入れる「駅前広場」を整備。現在、詳細設計を進めており、新駅開業と同時期の利用開始を目指している。
新駅は、駅用地前で大規模商業施設を展開するイオンモールと千葉市、県で構成する協議会が18年4月にJR東と基本協定を締結して設置が決定。費用負担割合はイオンモールが2分の1、千葉市、県、JR東が各6分の1。概算事業費は126億円程度とされており、協議会側は圧縮を求めている。