城や温泉で活性化へ 千葉銀、大多喜町など4者 官民連携で観光客誘致

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大多喜町の観光活性化に向けて連携協定を結んだ飯島町長(右から3番目)や横尾社長(同5番目)ら=10日、千葉市中央区
大多喜町の観光活性化に向けて連携協定を結んだ飯島町長(右から3番目)や横尾社長(同5番目)ら=10日、千葉市中央区

 大多喜町の活性化に向け、千葉銀行と大多喜町、マイナビ地方創生(東京)、わくわくカンパニー大多喜(同町)の4者は10日、「歴史的資源を活用した観光まちづくりに関する連携協定」を結んだ。官民が連携して、大多喜城や養老渓谷周辺の温泉などの資源を生かした地域の魅力アップに取り組み、観光客の増加を目指す。

 推進母体となるわくわくカンパニー大多喜は、町とマイナビ、町内事業者が出資して昨年8月に設立。「観光地づくりのかじ取り役」と定義されるDMO(デスティネーション・マネージメント・オーガニゼーション)の候補法人で、宿泊、交通、飲食、地域住民、行政など地域の多様な関係者を調整する役割を担う。DMOの設置により、国の交付金が活用できる。

 千葉市中央区のホテルで10日開かれた締結式には、飯島勝美町長と、マイナビ地方創生とわくわくカンパニー大多喜の社長を兼務する横尾隆義氏、千葉銀の米本努・取締役常務執行役員が出席した。

 横尾社長は、今後の具体的な取り組みとして、城下町の古民家や空き家を活用した宿泊・飲食施設や豊かな自然を生かしたアドベンチャー施設の整備、温泉も楽しめる養老渓谷周辺の夜間ライトアップなどを提案。観光客の増加や移住・定住の促進に向け、SNSを活用した情報発信にも力を入れていく考えを示した。

 飯島町長は「圏央道や東京湾アクアラインで地の利を得ている。400年以上の歴史がある城下町や養老渓谷の自然などの歴史的資源に官民一体で磨きをかけていく」と力を込めた。

 大手就職情報サービス会社のマイナビは地方創生の一環で、長南町の廃校を再生した宿泊施設を昨夏開業。同じ中房総エリアの大多喜町にも観光客を誘致する仕組み作りを目指す。千葉銀とは地域活性化包括連携協定を結んでおり、今後は市原市や袖ケ浦市、いすみ市などの小湊鉄道、いすみ鉄道沿線地域でも連携して事業展開を予定している。