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小売りは「平和の象徴」 顧客第一に変革重ね イオン(千葉市美浜区) 【伝統の企業 江戸から令和 千葉県誕生150年】

2023/8/17 5:00 (4/15 14:09更新)
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 全国に大型商業施設を展開する言わずと知れた大企業。「顧客第一」「平和」を理念に成長を続け、現在は14カ国で事業を展開し、約300社を傘下に持つ。日本を代表する企業グループとして千葉市に本拠を構え、県民に親しまれている。その源流は江戸時代中期の1758(宝暦8)年に現在の三重県で創業した「岡田屋」。呉服の販売を行っていたとされる。

 岡田屋は時代に先駆けた施策を取り入れながら事業を拡大。店側と客が交渉して商品の価格を決めるのが主流だった1898年に、全ての客に同じ値段で売る「正札販売」を始め、その後の普及に一役買った。第1次世界大戦直後の戦後恐慌の際には、破格値の「暴落大売り出し」で庶民の生活を支えた。

 太平洋戦争末期の1945年、四日市空襲で店舗と商品を全て焼失したが、翌年に復興開店。学徒出陣を経て復員した“7代目”の岡田卓也氏(97)が社長に就き、その夏に「焦土に開く」を標語に戦後初の売り出しを実施した。長蛇の列となり、顧客は肌着や化粧品、文房具など日用品のありがたさをかみ締めた。

 「やっと平和になりましたね。ありがとう」と涙ぐむ女性客の言葉に、卓也氏は「小売業の繁栄は平和の象徴」と確信。以降も平和を基本理念に掲げ続け、現在は名誉会長相談役を務める。

 69年...

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