表紙の「にんぎょひめ」の目が真っすぐにこちらを見つめる。瞳の中にきらめく星が美しく、吸い込まれそうになる…。少女画の巨匠、高橋真琴さん(88)=佐倉市=が過去に描いた昔話の挿画を絵本の形でまとめた「高橋真琴のおひめさまものがたり」が刊行された。現在入手できる著書は画集がメインで絵本は希少。ファン垂ぜんの一冊の出版を機に、米寿を迎えた“少女画のレジェンド”にこれまでの歩みや絵本の見どころを聞いた。
高橋さんは大阪市で3人兄弟の長男として生まれた。幼い頃から絵が好きで少年ものの絵を描いていたが、中学生の時に図書室で少女雑誌の「ひまわり」に出合う。「こんな世界があるんだ」と衝撃を受け、女の子の絵を描き始めた。「男ばかりの兄弟だったので、自分の知らない世界に憧れたんでしょうね」と振り返る。
19歳で貸本漫画を出版しデビュー。24歳の時にオールカラー漫画「あらしをこえて」の連載を開始し、人気作家の仲間入りを果たし...
この記事は
有料記事です
残り1036文字(全文1444文字)









