当社は1948年の創業以来、高品質な鍛圧機械と板金加工機械の設計・製造を通じて、日本の製造業を支えてまいりました。
昨年は多岐にわたる事業展開により、今後のさらなる発展につながる成果を出せた年となりました。5月に第3工場が敷地内に完成。7月に東京ビッグサイトで開催された国内最大規模の鍛圧機械展示会「MF-TOKYO2025」への出展では大きな注目を集め、過去最高の受注数を記録し、売上拡大に弾みをつけました。また、開催期間中は品川駅での大規模なデジタルサイネージ広告など、広告戦略にも積極的に投資し、企業認知度の向上に努めました。
技術開発においても、経済産業省が支援する「Go-TECH事業」が2期目に入り、開発にも一層の力を注いでおります。さらに慶應大学ハプティクス研究センターとの共同プロジェクトでは、人の触覚をロボットに移植する技術「リアルハプティクス」を活用した「板金曲げ加工」の開発に着手しています。リアルハプティクス技術により、突き当て工程のタクトタイムを大幅に短縮できることが最大の特長で、これにより、従来のロボットでは困難であった薄板板金の精密な曲げ加工を可能にし、将来的な自動化・省人化を推進することで、生産性の向上、業界の技術革新をけん引すると確信しています。
昨年、東京大学発のベンチャー企業と共同で、スマートファクトリー化を目指すシステム開発に取り組みました。このシステムは、工場内の電力消費量、電気代、機械の稼働状況、取扱説明書といったデータをAIに学習させ、チャット形式でAIと対話できるメンテナンスサポートシステムです。例えば、「今日の会社の電気代は?」や「この機械の操作方法は?」といった質問にAIが即座に回答します。実証実験を経て、今年は商用化を目標としています。
今後の展望としては、グローバル展開にも注力するため、海外の企業とのジョイントベンチャー設立を計画しています。日本の製造業が抱える人口減少や人件費高騰といった課題を克服し、飛躍的な成長を目指す戦略です。
また、JETROのハンズオン支援を受けながら、海外展示会への出展や市場調査を行い、認知度向上と販路拡大を図っています。国内外での積極的な事業展開と技術開発を通じて、業界における新たな価値創造と持続的な成長を追求し、千葉から世界へ羽ばたく企業を目指してまいります。
株式会社 吉野機械製作所
◇住所 千葉市緑区大野台1-5-18
◇☎ 043-312-5900
◇事業概要 鍛圧工作機械およびそれらを組み込んだ自動省力化ラインの設計・製造・販売
