2020夏季千葉県高等学校野球大会 あの瞬間を捉えた写真も多数

【千葉魂】2年目藤原チームに新風 首位攻防初戦で初の猛打賞

9日のソフトバンク戦でプロ初の猛打賞を記録した藤原
9日のソフトバンク戦でプロ初の猛打賞を記録した藤原

 颯爽(さっそう)と新しい風が吹いている。新型コロナウイルスの影響で1軍選手が大量に登録抹消を余儀なくされる中、チャンスとばかりに昇格した若い選手たちが躍動をしている。その一人がプロ2年目の藤原恭大外野手。10月9日のホークス戦(ペイペイドーム)では1番レフトでスタメン出場するとプロ初の3安打猛打賞。さらにプロ初盗塁を記録。若武者の活躍で首位攻防戦初戦を勝利した。

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 「1軍と言われた時は結構、緊張していました。ただ状況を見た時にスタメン、代打、代走と出番は必ずあると思った。チャンスだと思った」

 1軍合流の電話がかかってきたのは浦和寮で夕食を食べている時。「正直、今年はもうないかもと思っていた」と本人が言うように突然のアクシデントから出番が回ってきた。「思わず手汗が出た」と全身から汗と共に闘志が湧き上がった。千載一遇の好機をものにすべく燃えた。

 1打席に二塁内野安打。これで気持ちがさらに乗った。3打席目には左前打。追加点が欲しい六回2死三塁の場面では「ずっとストレート勝負されていたので必ずストレートで勝負してくると思っていた。だからストレート一本に絞っていた」という勝負勘が見事に当たり、一二塁間を破り貴重な追加点を叩き出してみせた。

 「2軍の打席で、1軍で勝負ができる自信がついていた。アウトでも野手の正面を突く打球とか納得のできるボールをしっかりと捉えた強い打球が増えていた。打席で集中もすることができていた。だから1軍でチャンスをもらえたらやれる自信があった」と試合後の藤原は気持ちよさそうに汗を拭いながら語った。

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 プロ2年目の今年。徹底的にバットを振った。夜、一人、室内練習場の鍵を開け、遅くまで打ち込むことも増えた。入団以来慕う、先輩の和田康士朗外野手の活躍も大きい。「同じ外野手。刺激になっています」。昨年は一緒に2軍で汗を流した選手が今年は1軍で快足を武器に1軍定着。56試合に出場し21盗塁を記録し、チームの勝利に大きく貢献していた。テレビで見るその姿に自分をダブらせた。チャンスが来れば、同じようにグラウンド所狭しと暴れる決意を胸に1軍の舞台を夢見た。

 「大事な試合を勝つことができて良かった。何が何でも塁に出る。そういう気持ちでやっている。ただ、もっともっと向上心を持って、結果を追求していきたい」

 背番号「2」はどこまでも貪欲で、その目はギラギラと輝いている。1番藤原。そして4番安田。マリーンズの未来図がはっきりと見える打順だ。1974年以来のリーグ1位での優勝を目指すチームにあって、将来への道筋もしっかりと見えている。だから今年のマリーンズは面白い。明るい夢が詰まっているのだ。

(千葉ロッテマリーンズ広報 梶原紀章)



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