2020夏季千葉県高等学校野球大会 あの瞬間を捉えた写真も多数

井上パワー全開、柵越え68発 千葉ロッテ

 並外れたパワーを見せつけた。千葉ロッテのドラフト5位新人・井上(日本生命)が、居残り特打で約200スイング中、68本の柵越えを披露。「自分のスイングでしっかり飛ばそうと思った。風もあったけど、気持ちよかったです」と充実の表情を浮かべた。

 この日の立花打撃コーチの指示は「50本」。打撃投手、マシンを相手に快音を響かせ、体重115キロの巨漢ルーキーは悠々とそのノルマを超えていった。柵越えの確率が高まるということは、井上の中で「いいフォーム」が固まってきた証し。第1クールの特打では柵越えが10本に満たなかったことが、短期間での成長を証明している。

 全体練習では、打撃投手を務めた左腕木村と初対戦。プロの生きた球を見るのは初めてだったが、広角に打ち分け、1本はバックスクリーン左へ。「早くプロの球に慣れていきたい。きょうがその1日目」と実戦を心待ちにした。

 特打前のティー打撃を見た伊東監督は、「ヘッドが遅れてくる。点ではなく、線で打てている」と目を細めた。本人は「球のラインにバットを素直に入れてやるイメージです」。バットの頭が先に出る、いわゆる「ドアスイング」を社会人時代に改善して身につけた感覚が、いま生きている。

 厳しい1軍への生き残り競争はこれからが正念場。ただ、同じ24歳の鈴木からの一言で、だいぶ気持ちが楽になったという。「おれも(2軍落ちが)ちらついたことがあるけど、お前はお前の力を出せばいいんじゃない?」。若きキャプテンの金言を胸に、自分らしくアピールしていくつもりだ。



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