東北新幹線で不審者襲撃対応訓練 京王線事件受け能力向上へ

東北新幹線の車両で実施された不審者の襲撃を想定した訓練=29日午前、宮城県白石市の白石蔵王駅

 JR東日本仙台支社は29日、東北新幹線で刃物を持った不審者が乗客に襲いかかる想定で訓練を実施した。東京都調布市を走行していた京王線特急で乗客が刺されるなど列車内での事件が相次いでおり、車掌らの対処能力を高めるのが狙い。

 宮城県警と合同で実施。白石蔵王駅(宮城県白石市)で実際の車両を使い、不審者役の女が刃物で乗客を切りつけた後、車内に液体をまきライターで火をつけたと想定した。

 乗客の避難誘導や負傷者の救助、女を取り押さえるまでの動きを同社社員らが確認し、対応した車掌や警備員は距離を取りながら女に声をかけ、110番を受けた警察官が来るまでの時間を稼いだ。


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