2025年11月13日 20:20 | 無料公開
自民党と日本維新の会が国会内で開いた憲法改正条文起草協議会の初会合。9条改正や緊急事態条項創設について、議論を深める方針を確認した=13日午後
自民党と日本維新の会は13日、連立政権合意書に明記された「憲法改正条文起草協議会」の初会合を国会内で開き、9条改正や緊急事態条項創設に向けて議論を深める方針を確認した。ただ両党間には9条改正を巡る見解に溝がある。野党からは与党主導の改憲を警戒する声が出た。少数与党の状況で、連立合意に沿う日程で改憲が進むかどうかは見通せない。
自民の新藤義孝組織運動本部長は協議会後「改憲を前進させていくための協議会とすることで一致している。条文起草をめがけて作業する」と記者団に説明。今後の見通しについては「いま、スケジュールを決めることはできない」と述べた。
現在、衆院では改憲に前向きな勢力が国会発議に必要な3分の2を割り込んでいる。維新の馬場伸幸改憲実現本部長は、条文案を作り発議に備えることは与党の責務だとした上で「緊急事態条項の議論は進んでいる」と強調した。両党は原則2週間に1回、協議会を開催すると申し合わせた。
連立合意には衆参両院の憲法審査会に条文起草委員会を常設することも盛り込まれている。








