上海で日中友好交流シンポ 内山完造生誕140年

内山完造と魯迅が写った写真(右)を眺める上海市人民対外友好協会の関係者ら=19日、中国上海市(共同)

 【上海共同】20世紀初頭の中国上海市で書店を開き、文豪魯迅らと交流を深めた岡山県出身の内山完造(1885〜1959年)の生誕140年を記念するシンポジウムが19日、上海市の魯迅記念館で開かれた。

 開幕式には、主催する上海市人民対外友好協会などの関係者約80人が出席。岡山市日中友好協会の土井章弘会長は「内山先生は中国で多くの友情を築き、戦後は日中友好運動の先頭に立った。現在の両国は順調ではないが、関係発展に尽力したい」とあいさつした。

 内山は17年に上海市で内山書店を開業、国民党政府に追われる魯迅の潜伏生活を助けた。戦後の帰国後は日中交流に尽力し、59年の北京訪問中に死去した。


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