乗客乗員520人が犠牲となった1985年の日航ジャンボ機墜落事故から40年となった12日、遺族らが群馬県上野村にある現場「御巣鷹の尾根」を慰霊登山した。墜落地点の尾根に立つ「昇魂之碑」などで亡くなった人たちを追悼し、空の安全を祈願。「風化させない」との声が聞かれた。遺族が高齢化し、当時を知る日航社員もわずかとなる中、大惨事の教訓継承と安全確保に向けた航空各社の取り組みが問われている。
遺族らは、尾根の斜面に点在する墓標へ、亡き人を思いながら雨でぬかるんだ登山道を一歩一歩踏みしめた。時折手すりをつかみ、息を整えながら登る高齢者もいた。
兄の修司さん=当時(24)=を失った大阪府寝屋川市の会社員竹永利明さん(60)は、新しく作り替えた墓標の前で「40年が経過しても悲しみはなくならない。二度と事故が起こらないように願う」と手を合わせた。
事故の死者数は、単独機事故として今でも世界の航空史上最悪。歌手の坂本九さん=当時(43)=ら著名人も亡くなった。生存者は4人だった。