世界軍事費390兆円、伸び最大 24年、ウクライや中東情勢影響

多連装ロケットシステムを整備するウクライナ兵=25日、東部ドネツク州(ゲッティ=共同)

 【ロンドン共同】スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は28日、2024年の世界の軍事費(支出、一部推計)が前年比9・4%増の2兆7180億ドル(約390兆5千億円)だったと発表した。伸び率は統計を取り始めた1988年以降最大で、10年連続で最高額。

 ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や中東の戦火拡大をはじめ、世界的な緊張激化が要因。SIPRIは今後数年間はさらなる増額が見込まれると予想した。

 国別では、1位の米国(9970億ドル)と2位の中国が全体のほぼ半分を占め、ロシア、ドイツ、インドが続いた。日本は21%増の553億ドルで、前年と同じ10位。8位のウクライナは2・9%増の647億ドルで、国内総生産(GDP)比34%となり、国別の割合で最も大きかった。

 3位のロシアは38%増の推計1490億ドル。中国は推計3140億ドルで30年連続増加した。

 イスラエルはパレスチナ自治区ガザへの攻撃に加え、レバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとの交戦の影響で65%増の465億ドル。


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