約120年ぶりの大修理が今月から本格化する世界遺産・興福寺の五重塔(奈良市)で6日、工事の安全を祈る起工式が執り行われた。同日午後の式には関係者約150人が集まり、僧侶の読経や、花びらを模した紙をまく「散華」などの様子を見守った。
森谷英俊貫首は「塔は焼失と再建を繰り返しながらも、先人の思いが結集され今に伝わってきた。今回も多くの人の力を借りて事業を進めていきたい」とあいさつした。大修理は2034年3月末の終了を目指す。
奈良県文化財保存事務所によると、塔の大修理は明治時代の1901年に完了して以来。今回の修理は経年劣化が激しい屋根のふき替えが主な目的。