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アウシュビッツ生存者死去 98歳、解放80年でスピーチ

2025/2/19 10:14 (2025/2/19 11:00更新)
 自宅で取材に応じるアウシュビッツ強制収容所の生存者、マリアン・トゥルスキさん=2024年11月、ワルシャワ(共同) 拡大する

自宅で取材に応じるアウシュビッツ強制収容所の生存者、マリアン・トゥルスキさん=2024年11月、ワルシャワ(共同)

 【ベルリン共同】国際アウシュビッツ委員会は18日、委員長でポーランド人のマリアン・トゥルスキさん(98)が同日、ワルシャワで死去したと発表した。第2次大戦中にナチス・ドイツがユダヤ人ら110万人以上を虐殺したポーランドのアウシュビッツ強制収容所の生存者で、収容所解放から80年を迎えた1月27日の追悼式典でスピーチし「憎悪は戦争につながる」と警鐘を鳴らしていた。

 ポーランドでジャーナリストとして活躍したトゥルスキさんは昨年11月の共同通信のインタビューで、欧米で排他的ナショナリズムが広がっていることを憂いていた。後世に向けて「悪はゆっくり忍び寄り、気づいた時は手遅れだ。傍観するな、抵抗し続けろ」とメッセージを残した。

 解放75年の式典でも、少数派への差別や権力を握る政府の横暴に「無関心になるな」と訴えていた。「アウシュビッツは急に空から降ってきたものではない」との言葉は国際的に反響を呼んだ。

 国際アウシュビッツ委員会は1952年、強制収容所の生存者により、記憶の継承などを目的に創設された。