優れた現代詩集に贈られる第30回「中原中也賞」の選考会が15日、山口市で開かれ、京都府の自営業高村而葉さん(47)の「生きているものはいつも赤い」に決まった。
2005〜23年に書いた22編を集めた自身初の詩集で、高村さんは「世に出るまでただただ穴を掘り続けているような状態だった。知らせを受け、地上に間違って頭を出したモグラの気分だ」とするコメントを出した。
5人の選考委員が「生きる上でぶつかる壁や困難から目を背けず、時間をかけて編まれたと思われる一冊。まれなる完成度の高さがある」と評価した。
委員を務めた詩人蜂飼耳さんは記者会見で「生きた時間や思考が凝縮されている。いろんな問題を抱える現代社会で、作者が(壁や困難に)直面してつづられた言葉が随所にある」と述べた。
中也の故郷・山口市が主催。贈呈式は、誕生日の4月29日に同市で開かれ、中也のブロンズ像と100万円が贈られる。