能登半島地震で大きな被害を受けた石川県珠洲市正院町で14日、仮設店舗が本格始動した。1月中旬にプレハブの建物が完成し、すでに理容店や歯科医院が入っていたが、店舗が全壊した菓子店がこの日オープンし、全4軒で客らを迎え入れた。同市では2例目となる仮設店舗で、なりわい再建へ歩みを進める。
この日営業再開したのは、同市野々江町に店を構えていた創業60年超の「おきな軒菓子舗」。午前9時に開店すると看板メニュー「たいこまんじゅう」などを買い求める地元客が次々と訪れた。
近くの仮設住宅で暮らす70代女性は、セールの桜餅などを購入。「地震後多くの店がつぶれてしまった。どんどん人を呼び寄せてほしい」と歓迎。店長の瀬戸有朋さん(61)は「ようやく初日を迎えられてありがたい。今後も珠洲で店を続けたい」と笑顔を見せた。
仮設店舗は、中小企業基盤整備機構の補助金を活用して自治体が建設。原則無償で入居でき、光熱費や内装費などは事業者が負担する。同市では昨年、道の駅敷地内に仮設店舗が建てられた。