京王電鉄が多摩動物公園駅(東京都日野市)で、一部時間帯の無人化を目指す実証実験を3月中旬から本格的に始める。将来は利用者の少ない他の駅でも無人化を進める考え。経費削減や労働人口減への備えとしているが、障害者らは「不便になり、不安も大きい」と反発している。
京王によると、動物公園駅は隣の高幡不動駅から分岐する支線の終着駅。昨年12月、通話機能を備え、遠隔で乗客の交通系ICカードを操作できる機器を改札に設置して実験を開始した。今年3月中旬以降、平日は駅員が事務室にいて、リモートで対応できない時に改札へ駆け付ける。
最終的には動物公園駅に駅員を常駐させず、高幡不動駅の駅員が定期巡回する。車いす利用者の乗降の介助もするとしていて、時期は未定。
こうした動きに、足腰や視覚などに障害のある京王線利用者でつくる団体は「安全性や利便性が下がる」「知的障害者が電車に乗って徘徊することがあり、駅が無人だと足取りが分からなくなる」などと訴え、京王側と協議を続けている。