慢心せず、夏に照準 第97回全国高校野球千葉大会 【記者の目】

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 「すべては夏です」。春、夏連続で千葉の頂点に立った専大松戸のナインや、持丸修一監督がよく口にした言葉だ。チームは結果に決して慢心せず、一年間のすべてをこの夏に注いできた。

 「夏はその一球で負けるぞ」。練習中はミスをするとすぐにそんな言葉がグラウンドに飛び交った。「夏に必要なのは勝負強さ。一つのプレーで試合の運命が大きく左右される」と岡本良樹主将。最後の大会を常に意識し、毎日を過ごしてきた。

 昨夏の決勝は打ち込まれ2-13で大敗。この試合で先発出場したメンバーが5人残る新チームは、打ち勝つ野球も心掛けた。今大会では7試合で80安打、52得点と実を結んだ。決勝七回の逆転劇も長短4安打で一気にたたみかけた。

 「子どもたちの勝ちたい思いが自然と力に変わるということは、67歳になり初めて知った」と持丸監督が評するように、最後は鍛え抜いた精神力が発揮された。

 投打に高い総合力に、心の強さ。すべての要素を満たして夏を迎えた専大松戸が、高校野球100年目の千葉県代表校となった。

 (小川洋平)