騒音対策用地で果物栽培 成田空港と飲食業者 機能強化で拡大予定 ワイン原料 ブランド産品目指す 【千葉インサイト】

 成田空港の開港で生じた騒音対策用地を有効活用しようと、成田国際空港会社(NAA)と飲食・輸出事業を手がける企業が成田市内にある騒音対策用地の耕作放棄地に農園を開き、輸出産品の開発を目指す取り組みを進めている。ワイン用のブドウや和菓子に使うクリなど高価格で販売できる果物を栽培し、「成田ブランド」の確立を目指している。

(渡辺翔太)

◆利活用に課題

 騒音対策用地は、離着陸機の騒音被害を減らすため、成田空港のみに適用する騒特法と国内14空港が対象の騒防法に基づき、NAAが騒音レベルに応じて買い入れた空港周辺の移転対象者の宅地や農地などの土地。成田市と芝山・横芝光・多古の3町に約670ヘクタールある。

 県の航空機騒音対策基本方針では農業や工業などへの利活用を促しているが、未利用の土 ・・・

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