「生活バス」来月運行へ 印西でシンポ 公共交通の在り方議論 北総線 高運賃問題

 北総線の高運賃に悩む住民らと地元バス会社が4月中旬の運行開始を目指す路線バス「生活バスちばにう」(千葉ニュータウン中央駅-新鎌ケ谷駅)をめぐるシンポジウムが9日、印西市内で開かれた。全国の路線バスの事例を学びながら、千葉ニュータウン地区の地域の公共交通の在り方を議論した。

 同事業は、市民グループが昨年10月に鎌ケ谷観光バス(鎌ケ谷市)の協力で、直行バス(印西市高花地区-新鎌ケ谷駅)を1日6便走らせる社会実験を実施したことがきっかけ。住民アンケートの結果などを踏まえて、北総線と並行する国道464号に路線バスを走らせる計画を進めてきた。

 同社によると、新たに運行する路線バスは、千葉ニュータウン中央駅北口と新鎌ケ谷駅を結んだ直行便。往路24便、復路23便を約30分おき(日中は約1時間おき)で運行する。

 料金は1回300円で、同区間の北総線運賃より240円安くした。回数券や定期券を活用すればさらに割安になるという。一方で、所用時間が道路状況に左右される上、土日は運休。IC乗車券の利用もできない。同社の徳永昌子専務(66)は「1日400人の乗車が採算ライン」と明かした上で、「利用者に不自由をかけるが、300円にこだわった。乗っていただいて認めてもらいたい」と話した。

 基調講演では、交通権学会会員の前田善弘さん(38)が、福岡市や三重県四日市市の路線バスの事例を紹介。千葉ニュータウン地区の交通網について「公共交通の選択肢が乏しく、競争原理が働かない。安くて手軽な移動手段として路線バスの確立は効果的だ」と話し、速くて正確な運行をする北総線とのすみ分けができると強調した。


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