浮世絵の中でも役者絵や風景画、美人画ではなく、花鳥版画を中心に収集された作品群を紹介する「ロックフェラー・コレクション花鳥版画展」が、千葉市美術館で開かれている。同コレクションの里帰りは35年ぶりで全700点の中から歌川広重の作品など163点を厳選した。江戸後期に隆盛した花鳥版画に、普遍的な美を見いだした収集家で慈善家の米国人女性の足跡もたどることができる。
(伊藤幸司)
同展によると、鳥や花の図像は古くから宮廷や寺社といった上流層に仕える絵師たちの重要な主題だった。江戸時代に浮世絵版画が安価に普...
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