【顔写真あり】指名手配、3容疑者の特徴公開 21人は1年超逃亡 千葉県警捜査強化月間

(左から)陳万哲容疑者、モハマディ・ジョザニー・アリー・アクバル容疑者、林国燕容疑者(千葉県警提供)
(左から)陳万哲容疑者、モハマディ・ジョザニー・アリー・アクバル容疑者、林国燕容疑者(千葉県警提供)
指名手配された容疑者の中には公的懸賞金がかかっている者もいる
指名手配された容疑者の中には公的懸賞金がかかっている者もいる

 警察に指名手配されている容疑者の捜査強化月間が1日から全国一斉で始まった。千葉県警は昨年、準備期間を含む強化月間中に、指名手配していた16人を逮捕した。今年も推進本部を立ち上げ「(情報提供は)断片的な情報でも構わない」と協力を求めている。(宮嶋優)

 千葉県警刑事総務課によると、全国で指名手配されている容疑者は8月末時点で約590人。県警はこのうち28人を殺人や傷害致死などの疑いで指名手配しており、この半分は外国籍だという。さらにこの28人の中には、指名手配されてから1年以上逃亡している21人も含まれる。

 捜査の強化に当たり、県警は青山彩子県警本部長をトップとする推進本部を立ち上げ、各署でも推進室を設置。公共施設などにポスターを掲示したり、商業施設「プレナ幕張」(千葉市美浜区)の大型ビジョンで映像を流したりする。

 10月30日には、指名手配されていた男(21)が詐欺容疑で県警に逮捕された。この男は5月に電話de詐欺事件に関わったとして、7月に習志野署が指名手配していた。その後の捜査から、この男が大阪府内に住んでいることが分かり、同署員らが容疑者宅に向かい逮捕に至った。

 指名手配は、氏名や顔が公開されていない容疑者もいる。県警が公開指名手配しているのは昨年に引き続き3人で、中国人らによる偽造特殊景品利用の広域詐欺事件の陳万哲容疑者(64)=中国出身、浦安市富士見での拳銃を使用した外国人殺人事件のモハマディ・ジョザニー・アリー・アクバル容疑者(55)=イラン出身、松戸市での中国人密航者傷害致死事件の林国燕容疑者(65)=中国出身。身体的特徴などは県警ホームページに掲載されている。

 同課犯罪捜査支援室の佐々木寬正室長は「(指名手配容疑者を)一日でも早く逮捕するために『あそこで見かけた』などささいな情報でも、警察はすぐに駆け付ける」とし、県民へ積極的な情報提供を求めた。


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